
2023年 東京美術館のベラドンナアート展にて入賞を頂きました。
「美術の窓6月号」の『公募展便り』に掲載して頂きました。
1.人に当てる場合の説明
百鬼は、振り心地が軽く、先端にクラッカーがついているためクラッキングができます。
先端はケブラー又はポリエステルです。
先端を人肌に当てるように打つと、皮膚が破れて肉が少し抉れるような怪我をしますので、人に当ててはいけません。
ショーやお店で『百鬼』を使って人を打っている方は、打つ側も受け手側も、プロの方です。
そんな百鬼ですが、実は、クラッカーで音を鳴らすだけで、あまり痛くない打ち方が存在します。
私ができないため、説明はできませんが、派手に打たれているようにみえるのに内出血をするような鞭痕が残っていない受け手の方がいらっしゃいます。
打ち手の方の、技術と知識が成せる技なので、絶対に見様見真似をしないで下さい。
百鬼は、打ち手の方の匙加減で、凶悪な鞭にも、飴にも化ける理想の一本鞭です。
個人的な感想ですが、今のところ、今まで振ってみた、どの鞭よりもコントロールしやすいため気に入っています。
使い方の注意
皮膚が破れたり内出血がしやすい鞭ですので、人を打つ場合は、受け手がどのような鞭を受けた事があるか(経験値)と、怪我をする可能性がある事を、必ず確認して下さい。間違っても冗談半分で人に当てないで下さい。
先端と本体を接続している部分(以降『化粧巻』と言います。)は、人に当てるような仕様で作られていませんので、基本的に当ててはいけません。化粧巻が摩擦で敗れて鞭が早く壊れます。
誤って当たってしまう事が無いよう、打たれる人と打つ人は、適切な距離をとって下さい。
扱いが難しく、誤った使い方をすると、すぐに大怪我をしますので、基本的に人に当てないで下さい。
怪我の責任は一切負えませんので、人を実際に打つような場合は、十分にご注意ください。
2.メンテナンスと保管方法
本体(革が編まれている部分)に、1年に一度、少量のワックスを塗ってください。ワックスを塗りすぎると編んでいる部分が解けやすくなります。
革用ワックスの種類は「革の達人」がコスパも性能も良くてオススメです。
日の当たらない場所で真っすぐに伸ばした状態で保管して下さい。
洋服ダンス等にS字金具でかけて保管するのが楽かと思います。
曲げた状態で2日以上放置すると曲がり癖がつきます。
癖がついた時は逆に折り曲げて、無理やり真っすぐに戻して下さい。
湿気に弱いです。
雨季、6~10月頃の湿度が高い時期は、カビが生えやすいため、なるべく湿度の低い場所で保管して下さい。
太陽光(紫外線)に当たると経年変化が加速します。
染鞭、タンニン鞣しの鞭はタンニンの色が濃くなるため黄色・焦げ茶色っぽく変色します。
乾燥させすぎると、革がひび割れを起こします。車に積んだまま5年くらい放置されたりすると革が固くなりすぎて、曲げると割れる状態になっている事があります。
3.鞭の修理について
鬼畜丸・ヘタレ丸・百鬼・天光丸などの一本鞭の先端は消耗品です。
百鬼の先端の消耗する頻度は、まだ完成させてから3年未満なため、今のところ不明です。
先端の取替料金
『下記の価格+送料』で取替ができます。

先端以外の修理について
※プレゼント品(景品用の鞭、アウトレット、試作品など)と、バラ鞭は、修理ができません。
- 金具部分
完全に取れた状態でしたら新しい金具に取替が可能です。
「曲がっている」「欠けている」「傷」などは修理できません。
2000円 - 革の銀面の剥離
上から近しい色で塗装することなら可能です。
完全に元の状態に戻すことはできません
1000円 - 先端と本体の接続部分『化粧巻』の修理
化粧巻が破損した場合、鞭が少し短くなりますが修理が可能です。
※同じ色の化粧巻をする革の在庫が無かった場合、色が変わります。
1500円 - クリーニング
レザリアンとレザーワックスを使用して本体の汚れを落とします。(落ちない汚れもあります。)
また、表面の塗料が剥げている部分の塗装や接続部分の修理など、気づいた点は修理します。
癖がついてしまった鞭は、可能な限り、振りやすくなるよう真っすぐに調整します。(やってみても、できないものもあります)
完全に元に戻るわけではなく、『手入れして少し綺麗にする&少し振りやすくする』という感じなので、元の色から色味が変わったり、手直しする部分によっては形や振り心地が変わることがあります。クリーニングの作業をしても『あまり変わらなかった』という場合もあります。
クリーニングは実際に作業をしてみてできるのかできないのかが解る事が多いため、結果がどうあれ作業を行う場合は作業代として以下の金額が必要になります。
4000円
4.オーダー価格の目安 (~2023年9月)
pixivboothやツイ販やイベント販売などは、同じお品物であっても、下記の価格と金額が違う場合が多いです。
物価上昇や為替レートなどの影響により、価格は、短期的に変わります。
百鬼 | ポリエステル | ケブラー 黒 | ケブラー 手染 |
120cm | 22000円 | ※ | ※ |
130cm | 22000円 | ※ | ※ |
140cm | 25000円 | ※ | ※ |
※先端をケブラーで制作した百鬼は、使い方を間違えると非常に危険なため、一般販売を行っておりません。
ケブラーで制作した百鬼のご購入をご希望の方は、アモーレ銀座ギャラリーへアート品として販売されている『美術品としてのRedwiz 百鬼 (額付き 65000円)』のご購入を、お問合せ下さい。
金具の色↓ 革の色→ | 黒or赤or濃紺 | 染色 |
鞭ストラップ(金具シルバー) | 3500円 | 4500円 |
鞭ストラップ(金具ゴールド) | 4500円 | 5500円 |
5.色の組み合わせイメージ
※イメージはイラストです。実物の鞭とは違います。下へスクロールすると革見本(写真)があります。
在庫に限りがございますので、制作が可能かどうかはお問合せ下さい。
ポリエステルの価格でオーダーできる色の組み合わせ
※先端の素材がポリエステル(本体は、牛革※顔料)です。


6.購入時の注意
・ハンドメイド品のため、細かい傷や汚れ等がございます。
・表記している長さは、本体+先端の長さです。金具部分(5cm)を含みません。
・革が伸び縮みするため、長さは2cm以内でズレる場合があります。
・仕入れる革や部品が頻繁に変わります。作り方、材料費、制作時間が変わるため価格も変動します。
・危険な行為や怪我につながるような使い方はしないで下さい。
・その他、革製品の注意事項はこちらをご一読ください。